June 02, 2010

戦わない日

6月2日、今日は何かを始めるには良い日だそうですね。
今日は、僕の師匠の話をします。


僕のマクロビの料理の師は、めちゃめちゃ料理のできるすごい人でしたが、
教えるとかそういうのしない人でした。
何でも一人でやっちゃうから、下が育たないし、すぐ怒る。
理不尽に怒る。すぐ、どこかにいなくなる。

「水が出しっぱなしだったら、お前がやったんじゃなくてもお前のせいだ、ガツン」みたいな。

そりゃ、嫌でした。
教えるの下手だったから、3時間そのまま立ってろとか云われたことがあるし。

僕は、誰かに料理を教えるときは、効率的にカリキュラムを考え、
論理的に、自分の知っていることは何でも教えるようにしようと思いました。

最近、それでは駄目なことに気がついたのです。

良い師匠に巡り会うと、確かに上達は早いのです。
しかし、「名人」と呼ばれる人の多くは、教えるの下手だったり、変人だったり、
ちょっと風変わりな癖のある師匠から生まれるというのです。

僕もね、師匠に怒られる前に、常に先回りして必要な道具を用意したり、
怒られない仕込みの順番を組み立てたり、一生懸命に頭を使って生きのびてた。
シェフの見てない隙に、スプーン1杯で、瞬間的に味見。分析。

水がちょっとでも出てると、手が無意識に止める癖もついた。

シェフが教えるのへただったから、すぐ怒るから、
僕は自分で考えるしかなかったの。
僕の丁寧な教え方だと、技術は身につくけど、工夫することを学ばない。
自分で工夫する中から見つけたことが、本当の自分の力になる。

自分の師となるものは、必ずしも善であるとは限らない。
むしろ悪いと思うこと、ネガティブなことから学ぶことは多いの。

だから、良い悪いはない。
すべてにおいて、それはあって「良い」。
ただそこにあるだけ。

人は良い悪いの評価をすること、評価をされることにたくさんのエネルギーを使って生きています。
自分が本当に大切に思うことは、評価されたり、評価したりの外にあると思うんです。

大切なものはもう分かるから、戦わなくても良くなったような気がします。
善悪のものさしを捨てて、ただ感謝して生きる生き方をしてみたいと思うんです。

だから「奮闘記」は、今日でおしまいです。


今、思えば最高の師匠でした。

一番、げんこつが多かったのは、僕だったし。
師匠なりに、可愛がってくれたのだと思います。

どこかで僕が店を出すことがあれば、ぜひ招待したいと思うけど、
たぶん「まずい」とか、云うだろうな。

もっと腕を磨きます。
好きな人のために、おいしいご飯を作るのが、僕は楽しいと思うから。


vegetus at 14:11│Comments(29)TrackBack(0)clip!日々のあわ 

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この記事へのコメント

1. Posted by 。   June 02, 2010 14:08
(◎-◎;)〜〜〜(・・?)
・・・・・・・・・・
m(__)m
2. Posted by mizutamanao   June 02, 2010 14:40
私事ですが、誕生日なんです。

最初の一文とこの記事、勝手にプレゼントみたいに感じてジンと来ました。

papaさんの、新しい始まりの日、ご縁があり嬉しいです。

3. Posted by Mariposa   June 02, 2010 21:50
戦い終了。
良かったですね。
好きな人のために好きなことをする、喜んで喜ばれて、それが幸せ(^^)

4. Posted by ナナ   June 02, 2010 23:07
自分と向き合って決めたことが素晴らしいですね。

今日はそんな良い日だったんですか。たまたまヘアカットしてもらって、帰宅したら例のお仕事の連絡が入っていました。
私の方はゆっくりと開始の感じです。

新しい変化の時、お互いに楽しみましょう!

それと、たくさんある過去記事まだまだ読めていません。このまま残して頂けるといいな〜、なんて!
5. Posted by Yuma   June 03, 2010 00:15
終わりなんですか?
ひそかに、楽しく読ませてもらってたのですが・・・
でも大勢の人が期待してるから、それに応えるのも大変ですよね。


僕は突然店を始めたので、師匠がいません。
才能もなく失敗ばかりなので、
ゲンコツ師匠でも、パパさんのような優しい
師匠でもいいから居たらいいなぁなんてよく思いますが、
自分でやるしかない分、頭はいつもフル回転です。


良い事ばかり期待しないで、
ネガティブな事も悪いことも失敗も、
すべてを受け止めて前へ進めたらいいなぁ。
自分と、身近にいる大切な人達のために。



たくさんの共感をもらった事に感謝です。

6. Posted by みなづき   June 03, 2010 11:10
数年前に一度書き込ませていただいたきりという、
ほぼ読み逃げの読者でした。
でも、マクロビについてはpapaさんのご説明がとてもわかりやすくて、わからないことがあるとついついこちらへ‥

そんな勝手な読者でしたが、ここ数日のご様子がとても気がかりでした。
なので、こうしてきちんと書いてくださり、「あぁやっぱり終了‥」と寂しい反面、papaさんにとっての一つの区切りを応援したいと思ってます。
お疲れさまでした。
そして、今までどうもありがとうございました。
これからもご家族仲よく頑張ってください^^

それと、わたしもまだ全部読み切れていないんです。
挑戦したいレシピもあったし、できればココは残しておいていただけるとありがたいのですが・・
よろしくお願いします。

7. Posted by えみ   June 04, 2010 00:18
はじめまして。数年前より拝読しておりました。一度もコメントを残したことありませんでした。でも今回、お礼を言いたいのです。
パパさんの文、すっごくおもしろくて、嫌味がなくて、勉強になって、料理が苦手な私でも、パパさんのレシピの詳しさにとても感謝してました。プロ目線ではなく、とてもやさしい目線でした。

パパさん、私は日本の西の果て長崎に住んでます。こんな日本の端っこにもパパさんのレシピや文に随分お世話になった者がいます。

パパさんはあちこちに徳をばらまいてたんですね。

ありがとうございました。特に人参のケーキはよく作らせてもらいましたよ^^

本当にパパさんをすごい方だと思っていたので、長崎かパパさんが以前働かれていた青山付近のお店にも行った事があります。
お料理をいただきながら、「これはパパさん作ってくれたのかなぁ」って勝手に想像しながら頂きました。

私もまた、パパさんのブログを残して欲しい一人です。さつま芋のティラミスを私は作らないと!是非お願いします。

そうそう、歴史上の有名な方の奥さんって悪妻の方が結構おられるんですってね。なんだか最後のブログの記事に共通してると思いました。千利休の奥様も悪妻だったみたいですが、悪妻だった故に生まれた技術があるそうですね。なので、私は悪妻である事を悪びれません♪

最後にパパさん、パパさんのレシピ本が出たらな〜
8. Posted by hanisu   June 04, 2010 09:47
papaさん、こんにちは。hanisuです。
読ませてもらって、
う〜ん、哲学だなあ。
と思いました。
先日読み終えたヘルマン・ヘッセの「シッダールダ」の中で
さまざまな遍歴を経て心の平安をようやく得たシッダールダと重なりました。
生きることは日々修行だといつも感じますが、
より善く生きていこうとするエネルギーは
逆境の中から生まれてくることが多いですよね。本当に。
いつかどこかでお会いできることを楽しみに、
わたしも日々精進します。
有難うございました!
9. Posted by たけ   June 04, 2010 10:47
僕も板前時代には良く師匠や周りの先輩に怒られましたよ。

料理の世界も「見て盗んで覚えろ」の世界なので本当に最低限の事しか教えてもらえなくて、最初はついていくのに必死で大変で僕も教えてもらえなかった事はほとんど独学です。

「見て覚えろ」の意味も自分が教える立場になってやっとわかる事だと思います。

料理も「調理道具の大きさや素材」「火加減」「素材の大きさ」「採れた時期」とかによっても変わってくるのでマニュアル化したり言葉で伝える事自体難しいのかもしれませんね。

その人の癖もあるから答えも一つではない気がするしその人に合ったやり方があるのだと思います。

僕も料理本に頼りながら料理を作っているうちは良く失敗しました。

レシピの分量はあくまで目安で自分の五感で料理をするようになってから失敗も少なくなったし料理も楽しいと思えるようになった。

スイーツ系やパンになると公式があるのでレシピに忠実にやってかないと失敗するけど

料理本は分量がきっちり書いてある本よりかは、分量の書いてない「覚え書き書」が一番使いやすい気がします。

papaさんのこれからのご活躍を楽しみにしてます。
10. Posted by しん   June 04, 2010 13:18
突然ですが、コメント残させていただきます。

短い間でしたがパパさんと一緒に働けて
すごく勉強になりました。

はたから見てるだけで頭使いながら
作業してるんだなぁっていうのがわかりました。

ぼくもぱぱさんのようになりたいと
本当に思いました。

また顔出してください^^
11. Posted by タンボロッジの料理長   June 05, 2010 11:04
papaさん、こんにちは。
最近のpapaさんの進化には、目を見張るものがありますね。
「奮闘記」、ついに終わりですか・・・ちょっと残念。

あっ
このブログ、削除するのはしばらくやめてくださいね。
まだまだ読んでいない参考にしたいことがいっぱいあるもんですから・・・
12. Posted by もも   June 06, 2010 10:37
パパさん、すてき!
どうぞ楽しい日々をお過ごしください☆
どうもありがとう!!!
13. Posted by パッポラママ   June 06, 2010 10:46
私は米国西北端シアトル沖の島に住んでいる者です。3年前からパパさんのページをブラウザーのホームページにして、ブラウザーを開けるたびに読んでいました。

パパさんは、私だけでなく、ほんとに多く人たちに愛を贈り続けてこられたんですね。ここに並ぶコメントを一つ一つ読みながら、私もだ、私もだと深くうなづいています。

パパさんをずっと傍観して行きたかった。パパさんと共にずっと一喜一憂していきたかった。今は、かなしい...の一言です。

今まで、いろいろ教えてくださり、いっぱいいっぱい与えてくださり、ありがとうございました。 日本の、いや地球のどこかで、パパさんがマイペースで自分の夢をかなえていかれるのを、願ってやみません。
14. Posted by Levi   June 06, 2010 15:46
こんにちは

あらら、マクロビパパさん奮闘記は終り・・・ですか・・・
それは残念です。
パパさんの活躍を期待しているので、またお目にかかれれば嬉しく思います。

たくさんのことを教えていただいてありがとうございました。

15. Posted by tatibana   June 06, 2010 21:48
パパさん、こっそり拝見していました。
お店に伺いたかったです。
本当にありがとうございました。
16. Posted by もじゃ   June 08, 2010 07:07
ありがとうございます。
本当に、ありがとうございました。

パパさんからは、いっぱい
いろんな事をもらった気がします。

一回でもお会いできたこと、
お店でご飯を食べれたこと、
本当に貴重なことでした。

偶然にも、この奮闘記を読めれた事、
何もかもがありがたいことですね。

本当に、感謝です。ありがとうございました。
17. Posted by manmo   June 08, 2010 12:34
毎日、奮闘記のUPを楽しみにしていました。
本当にありがとうございます。
そしてこふく亭さんも一度きりしか行けなかったけど、すごくエネルギーに満ちていておいしくて、、、
とっても残念ですが、また、是非、なんらかの形でパパさんの優しい発信や、笑顔に会えますように〜。
いつか私も東京を離れ、両親が老後暮らす明野に暮らして急がない生活をしたいと思っています。
18. Posted by 。   June 08, 2010 16:12
メーテルリンクの「青い鳥」は、
“自分の追い求める答えは、
自分の身近な場所に在る。”という
お話でしたわねぇ・・・?
ふふふ
19. Posted by mat   June 08, 2010 21:44
パパさん。ありがとうございました。
ほとんど読んでばかりでしたが、とても有意義な時間でした。わたしはまだ、自分というものが安定してなくて自分の理想像とは程遠いです。まだ、ときどきパパさんの生活をのぞかせてもらって自分を省みる機会が欲しかったですが、これが区切りということなのでしょうね。誰かに頼っていてもきりがない。頑張ってみます。周りの人へ感謝の気持ちを忘れないように。
20. Posted by fujitamanegi   June 10, 2010 10:44
奮闘記、終わりですか・・・。
何だか感慨深いです。ブログについて教えてくれたのもpapaさんだったので。
とかいって私も「カタツムリ更新」状態ですが。

奮闘記じゃなくて。
う〜ん。奮闘の対義語って何でしたっけ?

人の心が皆和やかになれば、闘う必要も無くなるんですよね。
和やかに。穏やかに。でも、アクティブに。創作を忘れず。広い視野で。全てに感謝し。

papaさんなら、やれますね。
21. Posted by keitan49   June 12, 2010 12:16
お疲れ様でした。本当に素晴らしいブログでした。
お体をお大事に。有難うございました。
22. Posted by yu&io&asu mama   June 13, 2010 02:39
PCの引っ越しをしていて久しぶりにお邪魔したら…なんてこと!!
かなり寂しいです…が、
このコメントがkeitan先生の次、という嬉しいご縁も感じながら、また新しいpapaさんに会える日を楽しみにしています。
お店始められるときはどこかで告知をお願いしますね!

私的にもちょっと人生の動き?を感じるこの頃。今度お会いする時にもpapaさんと楽しくお話しできるよう、前を向いて進みますね。
まずは毎日、主人&子供達と楽しく元気に過ごし ながら!

たくさんの優しさをありがとうございました。
心からの感謝をこめて。
23. Posted by    June 13, 2010 13:55
こんにちは。いつも楽しく拝見して、いろんな情報も教えていただいて、ありがとうございました♪

人生のこと、いろいろ考えたりしますけど、一番大切なことって案外シンプルですぐ隣りにあるのですよね。
24. Posted by silky-wind   June 14, 2010 09:23
パパさんの記事を読んでは、食やものの考え方を学ばせて頂いていました。
奮闘記が終わってしまうのはとても残念で寂しいのですが、
新しく一歩踏み出すために持っていたものの一つを手放す必要があったのですね。

今までありがとうございました。
またいつかどこかでパパさんにお会いできますように!!
25. Posted by yukataro   June 19, 2010 05:47
奮闘記、埼玉とアメリカで楽しく読ませていただきました。終わってしまうのは残念ですが、パパさんの門出ですね。どこかでまたお会いできるのを楽しみにしています。

私もパパさんの師匠みたいな人に花と料理の世界で出会ったことを思い出しました。私にとっても「嫌なやつ」でしたけど、背中が教えてくれたことがいっぱいあったんだと思います。

すべての人、出来事は良いも悪いもなく、必要だから存在するのでしょうね。光があるから影がある、善があるから悪がある。みんなが判断することをやめれば、この世の中はもっと穏やかになるのかな?

パパさんの文章にはいつも気づかせてもらうことがいっぱいです。私もこのブログしばらく残しておいていただきたいです。

ありがとうございました。
26. Posted by みゆ   July 04, 2010 23:04
パパさん、ありがとう!
やっぱり素敵だなぁと思いました。
出会いは必然。
わたしにとって、パパさんと出会えたことは本当すばらしい出来事♪
これからも応援しています!

27. Posted by kumippi   July 23, 2010 12:49
5 papaさん。久しぶりにのぞいてみたら。。。
戦い終了。なんか深くうなづいてしまいます。
そうなんですよね。人生奮闘そのものですが、
そう思って生きるのって時々疲れちゃう。。。
私も、そろそろ日々の戦いに感謝して、
ステップアップしたいと思います。
なんか背中押されちゃった感じで、嬉しいです。
有難うございます。
28. Posted by vege   November 26, 2013 20:08
師匠と言える人に出会えることは素晴らしい事だと思います。エネルギーを感じました。ありがとうございました。
29. Posted by はるかママ   April 24, 2015 23:02
ブログを幾つか読ませて頂きました♪
幾つか記事を読ませて頂いて、自然にコメントしたい!って感じちゃいました♪
私はまだまだなんですけどBOとか色んな事をまとまりなく書いてます(笑)
私も書き方を参考にさせて頂いちゃおうかな♪是非、私のブログも見てみて下さいね☆

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