February 25, 2010

干し芋の資質

冬の間、続いた『干し芋作り』も、もう終わります。

ほしいも














天日干しで、手間暇かけて作る「干し芋」。
地元のおばあちゃんが「美味しいね。昔、食べた味がするよ」と
ニコニコ笑いながら、話して下さいました。

でもね、「干し芋作り」は、採算が合わないもの。
こういったものは、やがて消えてしまうのです。

『玉豊たまゆたか』というサツマイモの品種です。

しろかわ










白い皮。水分が多いタイプです。
蒸して食べても、まあまあ、美味しいかなという味。
作るのが難しい。しかも、すぐ腐る。

山梨には『明野金時あけのきんとき』という芋もあって、
こっちは、蒸すだけで、しっとりと、密な食感。
濃厚な甘み。
とてもじゃないけど、玉豊さんが敵う相手じゃない。


でもね。

ほしいも










両者を、干し芋にしてみた。
左が『明野金時』。右が『玉豊』。

カチコチに固まり、味も素っ気もなくなる金時さんに比べ、
美しい飴色に染まった玉豊さん。

食べると蜜のような、優しい味。
油を引かないで、フライパンで焼き色を少し乗せると・・
もう、たまらない味なのです。


昔の人は、知恵でそういうことを知っていたんですね。

どんな子にも、
その持ち味を最大限、発揮できる場所はあるのです。


できないひ














僕にも、あるだろうか。
そういう場所。


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この記事へのコメント

1. Posted by うたママ☆   February 26, 2010 00:51
5 それこそ“こふく亭”じゃないですか?
マクロビぱぱさんのブログ、必ずチェックしている私からしたら、贅沢なたそがれでしたよ!(*^_^*)
逆に持ち味を最大限に生かせた人が、結果的に周りを世界を幸せにしているんだと思います♪
2. Posted by Mariposa   February 26, 2010 08:47
私の作った『干し芋』が味も素っ気もないカチコチ干し芋になってしまった理由を教えて頂ききありがとうございます(笑)
その物にあった使い方、利用方法が必ずあるのですね〜。
昔の人たちは自然や物と話をしながら、手間のかかる手仕事や作業をされていたのでしょうね〜。
今のpapaさんと同じですね。
必要とされた場所で出来ることを続けていたら、必ず見つかりますよ、その場所が(^^)
3. Posted by Levi   February 26, 2010 13:29
こんにちは

干し芋って、どんなサツマイモでも出来るわけじゃないんですね。
向いたお芋があるなんてしりませんでした。

適材適所、ヒトもお芋もそれぞれにあった場所があるんですね。
それって、自分が決める場合もあるし、周りが決めてしまうこともあるんですよね。


話は変って、羊さんって毛をからないと伸びるだけですか?
不都合はないのかしら。
息子が

「むりやり毛を刈られる」

と言ったので気になりました。
野生の羊っているのかしら
4. Posted by toby   February 26, 2010 15:09
干し芋!
砂糖の食べられない私にとって、大切な大切なおやつです。
これが無くなってしまうなんて、考えられません。

無くならないように、地道に買い続け、口コミし続けるしか消費者としてお手伝いできる事は無いのでしょうか。

悲しすぎます!!
5. Posted by macrobi papa   February 26, 2010 15:13
うたママ☆さん、こんにちは。

自分の場所、見つからなければ、作れば良いんですものね。
ありがと。
6. Posted by macrobi papa   February 26, 2010 15:15
こんにちは、Mariposaさん。

芋の水分量が関係して来るみたいですね。
カチコチですが、それもまた味です。

ベストじゃなくても良いんですね。うん。
7. Posted by macrobi papa   February 26, 2010 15:18
Leviさん、あれでしょう?映像のひとシーン。
ちょっと可哀想かなとも、思ったんだけど。
あの写真も、またあの映像には必要なんだと思ったの。

野生の羊ですか。
暑くなったら、自分で脱ぐらしいですよ。
8. Posted by macrobi papa   February 26, 2010 15:23
todyさん、こんにちは。

干し芋は、特にスローなものだから、手間も多いし、効率も悪い。

でもね、効率を追い求めてしまうと、大切なものはどんどん無くなります。

経済的に成り立たなければ、基本、この社会では消されてしまいます。それを買うことで、支持するというのも、またひとつの形ですね。

そういった昔ながらの味は、どんどん消えていく。
でも、まだ間に合うんですよ。

まだ作れる人がいるんだから。
僕たちが受け継げば、良いんです。

僕はそういう仕事もしていきたいと思います。
人と人をつなぐような、そんな仕事をね。
9. Posted by macrobi papa   February 26, 2010 15:30
あ、Leviさん。
やっぱり、適当なこと云うのは良くない思ったので、
調べてきました。

羊は家畜化する過程で、よりたくさんの毛を収穫できるように改良されてます。
だから、家畜化された羊は毛を刈る必要があるの。
一年に、一回。

結構、職人技なのですね。これ。
刈りかたひとつで、ウール(羊毛)の品質が変わりますし、
羊の負担も、仕事の能率も違います。


【詳しく毛刈りを紹介しているサイト↓】
http://www5e.biglobe.ne.jp/~ovis/211s-kegari/211s-kegari.htm

自分で、脱いでも面白い。
今年もワークショップやりたいなぁ。
10. Posted by タンボロッジの料理長   February 26, 2010 21:49
干し芋、とてもおいしそうですね。
「ほしいも」、「ほしいもん」・・・・!!
すたれてほしくないです。
papaさん、たくさん作って、儲けてくださいませ。
11. Posted by macrobi papa   February 26, 2010 22:21
僕も、廃れて欲しくない思います。

>「ほしいも」、「ほしいもん」・・・・!!

つまり食べたい、云うことですか(笑)。
12. Posted by たら@おやつは干しイモ   February 27, 2010 00:51
5 干しイモ
最近はおやつになってます♪

ドライフルーツを探してみたんですが
なかなか砂糖不使用ってのがなくて(^^;

それで干しイモです(笑)

すっごく美味しそう( ̄▽ ̄)
干しイモになるために
生まれてきたってわかった時は
嬉しかっただろうなぁ。

13. Posted by みゆ   February 27, 2010 01:01
papaさん、どうも〜!
お会いできる機会が多くうれしいですね〜。
ビックリでしたよ(笑

ほし芋おいしそう。
子供たちには、こういうおやつを食べてほしいです。
昔の味、消えていってしまうのは悲しいなぁ。
14. Posted by macrobi papa@干し芋封印中   February 27, 2010 08:21
干し芋、食べ過ぎたので、封印しています。
あれ、ごはん食べれなくなりますから、1枚2枚がよいですね。

ドライフルーツは、いろいろナチュラルなものもあるけど、やっぱり干し芋には敵いません。

美味しい干し芋になれば、芋も喜びます。
丁寧に愛情込めて作った芋は、やっぱり美味しいですよ。うん。
15. Posted by macrobi papa   February 27, 2010 08:23
おはようございます、みゆさん。
なーんか、じろじろ見てる人いるなと思ったら、みゆさんでしたね。

昨日は、そういう出会いが多かったように思います。
出会いは、必然でシンクロニシティのひとつの形だと思うんですよ。
「意味のある偶然」ね。
16. Posted by 。   February 28, 2010 00:02
子供の頃、祖母が、干し芋と小豆を煮て、おやつを作ってくれました。
小豆かぼちゃより、むしろ、そちらの方が馴染みがありますの。
ここいらでは、芋もちも、よく作ります。
ストーブや火鉢の上で炙って、そのまま食べるのも、もちろん美味しいですけど。冬の楽しみの一つでした。
17. Posted by macrobi papa   February 28, 2010 02:47
芋餅もつくりましたね。
どっかに記事がありました。

いろいろなものを吸収して、もっと活かすことが出来ればと思います。

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