February 07, 2010

氷壁への挑戦

その山は、冬の南アルプスを望む場所にある。

ひょうへき














その北面にある、白く美しい氷壁。
その輝きはダイヤモンドのように、山を愛する者の魂を魅了し続ける。

しかし、、、
その美しさとは裏腹に、氷壁は誰ひとりと、その生存を許さない。

今日の奮闘記は、南アルプスの某、氷壁からお送りします。

あゆみ










・・・。
仲間の息づかいが近くに聞こえて来て、はっと我に返る。
進まなければ。

この壁を乗り越えれば、山頂に届くはずだ。


街に暮らす者は、あえてこのような厳しい環境に行く者を、
理解しないかもしれない。
安易な魂は、この厳しさに飲まれ、押しつぶされる。
しかしなぜ、僕はその深淵へと、歩み続けるのか。


勇敢な登山家という奴は、極言すればみんな死ぬと、僕は考える。

死に近い場所。
ここに僕の求めるものが、あるのだ。

目に見える世界を超えた、普遍的にこの世界にあり続けるもの。
この厳しい環境は、普通に生きていては、決して体験出来ない世界を僕に見せる。

なぜ、山に登るのか。それは、そこに山があるからなのだ。


ガがガガ・ガ。。
「しまった!」
突然、足場が崩れ、バランスを大きく崩す。

かつらく










必死に氷壁にしがみつき、
なんとか踏みとどまる。

とおきやま










山頂が遠くに見えた。遠い。

もう、辞めよう。そんな声がどこかでささやく。
もう頑張ったじゃないか。辞めよう。

「パパ、大丈夫か!」

なかま










仲間が僕の手を取る。
僕はひとりではない。

前へ進むべきだ。

自分はこの山頂を目指さなければならない。
過去の幻影を捨てるために、
自分はこの困難な危険の多い山行きを思い立ったのではないか。

もうすこし










山頂が今、光り輝いて、僕を迎える。
踏みしめて、進む。一歩。そして、また一歩。

れきしてき










歴史に刻む一歩。
今、僕は山頂に達する。

さんちょう










山頂。


かえり










帰りは、滑り台で降りられる。


べるが¥











山梨県北杜市、森林公園『べるがの森』
冬期(11〜3月)は、入場料無料。

広い公園は遊具いっぱい、日帰り温泉施設、マクロビレストラン『灯鳥ぽとり』もあるよ。

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいね。宣伝終了。

さあタロウ、そろそろ帰ろうよ。
パパ、寒いワ。


vegetus at 20:55│Comments(10)TrackBack(0)clip!日々のあわ 

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この記事へのコメント

1. Posted by 北の友人   February 08, 2010 00:03
宣伝と、滑り台のオチは読めませんでした。
その他は大体読めました。

タロウくんに助けられるパパさんって、足腰弱過ぎですよ〜。

やはり寒さには勝てないようですね(笑)
寒いのが平気になったって、言っていませんでしたか〜?(笑)
2. Posted by macrobi papa   February 08, 2010 08:15
>その他は大体読めました。

勇敢な登山家という奴は、極言すればみんな死ぬと、僕は考える

自分はこの山頂を目指さなければならない。
過去の幻影を捨てるために、
自分はこの困難な危険の多い山行きを思い立ったのではないか。

井上靖の名作「氷壁」。
600ページくらいあるのですが、どんどん引き込まれます。
ラストは、何度読んでも泣けます。
山登りする人は、その生き方に、なにかしら感じるものがあるかなと思うのです。

>宣伝と、滑り台のオチは読めませんでした。

文章のテンポを変えるのが、ポイントです(笑)。
3. Posted by .   February 08, 2010 14:26
今度、『山椒魚』にも、
チャレンジして下さい。
4. Posted by macrobi papa   February 08, 2010 17:52
ただ首が抜けなくなった系のネタではつまらないですね。
よく読み込みます。

それにしても、料理本以外の本が最近面白くって、
料理本、全然読まなくなっちゃったんですよね〜。

本は苦手(読むペースがとても遅い)なのですが、好きです。
5. Posted by タンボロッジの料理長   February 08, 2010 22:42
わ〜〜〜はっはっは!!
めちゃくちゃ面白い記事に感動!!
僕の「ダジャレ」の何倍も面白い!!
負けました。(敗北宣言)
6. Posted by Levi   February 08, 2010 23:07
こんにちは

山には登られていないと予想はしていましたが、滑り台へ登っていたとは一本取られました。

写真の撮り方がお見事です。
楽しませてもらいました。
7. Posted by .   February 08, 2010 23:53
『剽癖』ふふふ…
8. Posted by macrobi papa   February 09, 2010 09:03
タンボロッジの料理長、こんにちは。

>負けました。

いや、あの親父ギャグは、出そうと思って出るものではないと感じます。
うん、ちっともフォローになってない。
9. Posted by macrobi papa   February 09, 2010 09:09
こんにちは、Leviさん。

前編、CGで構成されています。
雪も、40%がCG。

ちらりと見えちゃう公園の遊具。木。
地面の土。他の子供。ソリ遊びの跡。

全部、コンピューターで画像処理してあります。山も一部、合成です。

仕事の合間に、気分転換で作りました。

今は、デスクワークなのです。
座っての、仕事は苦手でして。

いや、ちゃんと仕事も、していますよ。
10. Posted by macrobi papa   February 09, 2010 20:09
剽癖、どういう癖ですか(笑)。
山椒魚、明日届きます。
新潮文庫。

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