October 19, 2009

野の草 4)マコモ

農場のビオトープに育つ、大きな「マコモ」という草。
水をきれいにする浄化の力をもつ植物です。

まこも












マコモは、東南アジア原産の多年草で、イネの仲間。

お米が中国から伝来する前から、食べられていた穀物で、
古代ではマコモも含めて『六穀』とされていたそうです。


高さ2.5メートル。
春に芽吹き、わずか半年で人の背丈を超えるほど、ぐーんと大きくなって、
冬は根を残して、枯れるの。
で、また春が来ると生える。

僕は、ずっと笹の代用品として、『野菜寿司』をお店で出すときの、
下敷きにしか使えないと思ってたの。


でも、じつは美味しい草なのよ、コレ。

ねもと












ノコギリ鎌を持って、沼に「マコモ狩り」に行きます。
基本、マコモは水の上に生える植物だから、一歩間違えば沼にドボン。
慎重に、ターゲットに近づきます。

あった












マコモの茎の根元が太っている部分。
これがマコモダケ。
直径5cmくらい。一番美味しい大きさです。

とった












根元から、ザックリ切り落として、収穫します。

マコモの生態は、非常にユニーク。

夏が終わる頃、マコモの根元に「黒穂菌」という菌が寄生します。
この菌に寄生されたマコモだけが、ぷっくりと腫れるの。
そして、なぜか美味しい。

しゃりっとした独特の食感。ほのかな甘味があります。

かっと












ピーラーで皮を剥いて、白い身を使います。
ほとんど水分ですから、その辺に置いておくと、どんどん味が落ちるの。
だから、あんまり流通しないのだと思う。

「マコモダケ」は、サラダでも食べられますが、やや青臭さがあります。
油と相性が良いので、炒め物や唐揚げに向きます。

でもね、ホントに美味しい食べ方は・・・

ぬか












ぬかづけ。

マコモダケ独特の青臭さが消えて、ふんわりとぬか漬けの香り。
ぬかの塩気が、マコモの甘味を引き立てて、
びっくりするほど美味しいの。

泣けます。旨すぎて。

マコモダケは、気温が下がると「黒穂菌」が黒い色素を出します。
ブツブツ黒いカビのような模様が浮き出して、
どう見ても腐ってるように見えちゃう。

黒い色素は、昔、「お歯黒」の材料にもなっていた食用色素。
普通に食べられるし、味は良いまんま。

でも、どうみても美味しそうに見えないからお客様には出せないの。
シーズンは、ほんの2週間くらい。

また、来年、お出ししましょうね。


vegetus at 08:14│Comments(17)TrackBack(0)clip!野のくらし 

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この記事へのコメント

1. Posted by 。   October 21, 2009 11:06
ね?
いいやつでしょう、
マコモって。
2. Posted by Levi   October 21, 2009 13:39
こんにちは

へ〜、マコモって食べられるんですね。
それにお米より古くから日本にいるんですね。

この季節に伺うとマコモのぬか漬けが食べられるんですね。
期間限定、数量限定の貴重品ですね。
3. Posted by きじねこ   October 21, 2009 15:37
こんにちは。
マクロビパパさんへ。

まこもダケこれだったですね!
聞いたことがあったのですが。。

いやあ。とても面白くためになります。
自然の中で本当にパパさんが愉しんでやられているのが判ります。
心の贅沢の様な。小さなことでも。

ありがとうございます。
寒くなってきていますか。
お体にお気をつけて下さいね。

4. Posted by fanta   October 22, 2009 09:10
こないだへるしー殿さん関係の人からお米とか黒豆を送っていただいた時おまけとして入っていました。

炒め物とかにして食べました。美味しかった。
ぬか漬けにするとまた美味しそうですね。
最近美味しいと思ったのは
「はやとうり」でした。

へるしーさんに
「まこもだけおいしかった」とメールしたら

「他は美味しくなかったのかとおもった」

と返信きました。

(意味がわからず???
あとになって、ああ、そういう意味かーと気付く私であった・・)
5. Posted by のんちゃん   October 22, 2009 10:02
小さい頃、おばあちゃんが食べさせてくれてました。名前が分かってとってもうれしい!!讃岐は川や用水路に繋がった小さなため池が多いですから、私の小さな頃は結構あちこちで見ました!!
今は・・・・危ないから、という理由で川もため池も岸を工事してしまって、自然の草なんかは生えなくなってしまっていますけど・・・・
そういえば、ヒシの実やザリガニも、子供の取ってくるおやつでした・・・・自然の与えてくれるおやつ・・・食べなくなって久しいです。
ともあれ、教えてくださって、本当にありがとう!
遠い讃岐からですけど、応援してますから!
(そして、いつか絶対行きますから!)
6. Posted by のんちゃん   October 22, 2009 10:07
言い忘れ・・・
これやがまなんかも、わざわざ昔は植樹してたものだったみたいです。
水質浄化作用があるって、おじいちゃんやおばあちゃんの世代の人は普通に知ってたことだったのかも。
一時いなくなった蛍もこの10年ほど近所で夏には見ることがよくあります。田んぼが荒れて、農薬が流されなくなったかららしいのだけど・・・・
自然って、ホント微妙なバランスだな、と思います。
7. Posted by macrobi papa   October 23, 2009 00:05
こんばんは、。さん。
最近、「.」が大きくなったような、
気がするんですけど。

こんなに近くにマコモ君がいるとは思いませんでした。
っていうか、植物の名前だったのね。
8. Posted by macrobi papa   October 23, 2009 00:07
Leviさん、実は「マコモ」、9月の中旬から下旬にかけての美味なんです。
なんかもう1ヶ月遅れの記事で。

来年、シーズン前に告知しますね。
9. Posted by macrobi papa   October 23, 2009 00:10
きじねこさん、こんばんは。

「マコモ」は比較的、簡単に栽培できるので、高齢化の進む村などで、副産農作物としてブームみたい。

悩むことも多いし、いろいろトラブルが起きて大変だけど、山梨に来て良かったと思います。

頑張りますね。
10. Posted by macrobi papa   October 23, 2009 00:14
こんばんは、fantaさん。

>「まこもだけおいしかった」とメール

日本語って難しい。
「はやとうり」確かに結構いけるんですよね。
11. Posted by macrobi papa   October 23, 2009 02:31
よかった、のんちゃん。
「がま」もあるんですよ。

「ひしの実」、あれ、おもしろいですね。
関東圏じゃ生えてないのかな。
九州に行ったときに、珍味として頂きましたっけ。
12. Posted by .   October 24, 2009 13:03
パパさんの世代だと、
マコモ風呂はご存知ないかしら?

すごいです。
お風呂自体も、入る人も。

良寛さまは、五合庵で、
托鉢で得た食べ物は全部
いっしょに甕の中に入れてしまって、
煮炊きはせず、発酵して、
モロミ状になった物を食べてらしたそうです。
(蛆がわいても平気で、
「なに、お椀につげば蛆の方で逃げていく」
と、他人にも勧めたという話ですけど
それに、匹敵するものがあります。

「炊くほどは風が持てくる落ち葉かな」

私なんて、まだまだ(の、100乗)ねぇ。
13. Posted by macrobi papa   October 24, 2009 19:43
マコモ風呂は聞いたことありませんでした。

ウジに匹敵するの?
僕は、あの系の生物だけは苦手です。

うーん、知りたいような、知りたくないような。
14. Posted by jun   October 25, 2009 19:59
はじめまして。
マコモ風呂と聞いて、コメントせずにはおれませんでした。
お風呂も入る人も…それはもう強烈なインパクトを残し、忘れることはありません^^;
ははは
15. Posted by もじゃ   October 25, 2009 23:33
パパさん、こんばんは!
今日、ランチをいただきに行かせてもらいました。
(最後まで、声をかけれずじまいでしたが)

ランチプレートは彩りもキレーで、おいしかったです!
(マコモは、来年の楽しみにとっときます。)

パウンドケーキも、本当に美味しかったです!
薪なので、かなり難しいと思うんですけど、
驚きの甘さでした(^−^)

幸せな時間を、ありがとうございます♪
ご馳走様でした!
16. Posted by macrobi papa   October 26, 2009 00:44
>マコモ風呂と聞いて、コメントせずにはおれませんでした

はじめての人がコメントしたくなるような風呂って、何でしょう。
気になる。でも、知るのも怖いなぁ(笑)。
17. Posted by macrobi papa   October 26, 2009 00:48
素敵な記事でした。
ありがとうね、もじゃさん。

次は、調理場の中もご案内します。
ぜひぜひ覗いていって下さいね。

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