July 28, 2009

アルカンシェール

山梨県河口湖にある『アルカンシェール』に行ってきました。

桜沢氏から免許皆伝を受けた松本先生の本拠地ですね。
マクロビ料理の王道『マクロビ懐石』が食べられる宿泊施設として有名です。

てんない









ここの料理人の方が、こふく亭に食べに来て下さって、
8月いっぱいでアルカンシェールは閉館してしまうから、
いちど食べに来て下さいねと、誘われていました。

なかなか伺えなくて、
ずっと気になっていた、場所なんです。


正直なとこ云うと、施設全体の雰囲気が少し古いと云うか、普通と云うか。
「料理、大丈夫かな」と思ってしまったのですが・・

ぷれ









お昼ごはん。結構、大きい。
なるほど、こういうお弁当の形も素敵ですね。

ぜん









中を開くと、正統派の精進料理が盛りだくさんです。
刺身こんにゃくや、胡麻豆腐のように手のかかるものも、しっかりと美味しい。

柚子に味噌を詰めて造る保存食『柚餅子(ゆべし)』も、初めて食べました。

和食 松本先生の『穀菜和食』に出てくる料理を、
 そのまま体験してる感じです。

 『穀菜和食』、名著です。
 松本先生が1年がかりで作ったと云うだけあって、
 非常に中身が濃い一冊だと思う。


僕、持ってなかったんだけどね。


ここの料理人さんは、和食50年の大ベテラン。
長年磨いた技術を一度リセットして、マクロビオティックの懐石に取り組むと云うのは、大変なことだったろうと思うの。

「精進料理」という自分と違うジャンルでのマクロビ料理は、
とても刺激になりました。


帰りに『穀菜和食』、やっぱり欲しくなりました。

買って帰ろうとレジに並ぶと、松本先生がひょいっと出て来たの。
うわー、本物出て来た!のショックで、なーにも言葉が出ない。
やっと出て来た言葉が・・

「あ、これ買おうと思うんですけど」

松本先生がレジのお姉さんを呼んでくれて、
そのままどこかに行ってしまいました。

いやだって、曲がり角でマイケルジャクソンに会ったら、
誰だって絶句するでしょ。同じだって。

でも、あんなことやこんなこと、話したかったのに。
『穀菜和食』に、サインだって、欲しかったのに。

sain







あ、書いてあった(笑)。


なんだか悔いが残る旅でしたね。
うん、もう一回行くか、アルカンシェール。


トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by Mami   July 29, 2009 11:22
papaさん、こんにちわ☆
アルカンで松本先生に会われたのですね〜♪
ちっちゃくてニコニコ穏やかで、ステキな先生ですよね!
わたしは、あの気取らない古い感じの施設が大好きでした。
松本先生そのままって感じで・・・笑
2. Posted by fanta   July 29, 2009 22:33
アルカンシェールで5日間という(短!)アルバイトを体験して帰って来て・・
ブログを見たらこの記事でびっくりしました。

本当に短い期間でしたが、
厨房の中やアルカンシェールの中の仕事などつぶさに観察&体験させて頂き、この仕事を作り上げた松本先生やスタッフの皆様のなみなみならぬ情熱、溢れるアイディア・センス・目的意識・・いろいろな事を感じました。

仕事場を作り上げ、どんな皿を使い・どんなサービスを提供し・・その中でどんな事を伝えたかったのか・・
感じた事が多すぎて、
言葉につくせません。

厨房の中はとても綺麗で、仕事は丁寧で信じられない程 手間がかかっているし・・

お金で買えるから、買っていたサービス・・
だけど、その価値を私はいままで理解していなかったと思いました。

夢のアルカンメイトにはなれなかったけど、
最期の最期にかかわらせて頂けて本当にラッキーでした。



3. Posted by macrobi papa   July 29, 2009 23:10
マクロの先生にもいろんな方がいらっしゃるのだなと思いました。
松本先生、とても自然体な方だと思います。

もっと厳格な武士みたいな人を想像していましたから。

>あの気取らない古い感じの施設が大好きでした

そうでした。
本当に大切なものは「形」では、無いのかもしれませんね。
4. Posted by macrobi papa   July 29, 2009 23:15
fantaさん、こんばんは。

ニアミスでしたね(笑)。
僕も内側から見てみたかったと思うんです。

でも、その仕事ぶりを拝見して、今回は、いろいろ学ぶことが多い旅になりました。
これを活かしていかなければね。
5. Posted by かなりあ   July 30, 2009 00:41
ちゃんと本とサイン(サービスでもね)ゲットしているし〜(笑)

アルカンシェールでの松本先生の姿は知りませんが、
リマとかでの松本先生は、普段もお料理をしている時も、顔つきは変わりませんでしたよ。
とても穏やかで優しい眼差しです。
でもお料理をしている時と、そうでない時の『氣』は、別物だろうと思います。
外見は変わらないけど、内面で切り替えている、みたいな。
そう言う姿は、私の目標ですね。

アルカンシェールはずっと気になっていますが、
私は8月一杯までに行くの無理だな。
パパさんが交通費や宿泊代を出してくれたら、話は別ですが(笑)
その分、こふく亭で働いて返すとか(爆)
6. Posted by みっこ   July 30, 2009 07:46
アルカンシェール、閉館になっちゃうんですね。

ショックです。
いつか、絶対いくぞ〜って思っていたもんで。

昨日、パパさんに続いて「穀菜和食」を購入しました。


お写真や文章に先生のお人柄がにじみ出る(ってお会いした事はないのですが・・、先生のお弟子さんんだった知人からの、お話のみですが・・)、すてきなご本ですね。うるうる
7. Posted by hanisu   July 30, 2009 20:31
papaさん
こんばんは。papaさん、いろんなところに出没するんですね〜!
松本先生、わたしも尊敬しています。
リマの最後の試作会で修了証を頂いたあと、
写真のように同じ言葉をこの本にサインしてもらいました。
握手も…。

リマの昭和レトロな調理室に、早めに行くと
先生が講義の前に包丁を1本1本砥がれるところも
見られたりして。校長先生のお料理は最高に
美味しかったです。
気取らない気さくなお人柄なのに、
お料理は1本筋が通った味、というか。
この(マクロビオティックの)料理は、実践している人にしか作れない。
だから、みなさん自信を持って、
台所の片隅で作っているだけでなく
いろんなところで伝えて下さい、と
おっしゃった言葉、忘れません。
校長先生直々に習うことが出来てラッキーでした。

自分が求めているのは普遍的なもの、なのかも
知れません。何事においても。
papaさんもそうではありませんか?
8. Posted by macrobi papa   July 31, 2009 01:18
こんばんは、かなりあさん。

農場は時給300円。
南瓜やトウモロコシでの支給もありですから、
1ヶ月くらい帰れませんよ(笑)。

しかも・・トラブル多いです。
9. Posted by macrobi papa   July 31, 2009 01:22
みっこさん、こんばんは。

今日、アルカンシェールで食べた『豆腐寒天で枝豆を寄せたの』を作ってみました。

食べた時は、あ、枝豆入ってるなぁくらいに思ったのですが、自分で作るとなると仕込みがえらい大変。

枝豆の薄皮もぜーんぶ取るのね。
しかも、豆を崩さないように。

作る側に立つと、いろんなことが見えるみたい。次にあれを食べる機会があったら、合掌しますとも。
10. Posted by macrobi papa   July 31, 2009 01:26
hanisuさん、こんばんは。

最近、自分の料理を見直すところに来ています。自分が何をやりたいのか、問われているように思うの。

迷いが無くなれば、もっと前に進めるように思うんです。そのために、今、松本先生の料理を吸収したいと思うんです。

もう一回行きますね。
アルカンシェール。

今度は、マイケルにも「ハロー」って云えるような気がします。
11. Posted by BR_GIRL   August 03, 2009 18:46
うわっ!普通に直筆の文字が美しい!

似たような出来事がありまして、私は、
クシ先生に奥津先生のマクロビオティックと暮すの本に直筆メッセージを書いてもらいました。

その本は永久保存版にして・笑、
同じ本をもう一冊買いました(ミーハー)☆

アルカン・シェール、閉館残念ですね。
でも、こふく亭があるさ!
12. Posted by macrobi papa   August 03, 2009 23:43
>その本は永久保存版にして・笑、
同じ本をもう一冊買いました(ミーハー)☆

じゃあ、僕は先生と一緒に写真撮ってもらお。
(ミーハーですね。笑)。

こふく亭、頑張ります♪

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔