June 08, 2009

野の草 3)カラスナエンドウ

「カラスナエンドウ」と云う草があります。

karasubna









基本、雑草。
畑作りをする人から見れば、あまり良く思われない草かもしれない。

新しくその畑を切り開くとき、カラスナエンドウがあれば、
その土地は豊かです。畑に良いみたい。

その理由は、カラスナエンドウの根にある『根粒菌』と云うバクテリアにあるの。


「〜エンドウ」と付くくらいだから、豆の仲間です。
豆の仲間は、その根に根粒菌と云う菌を飼っています。

植物の体を作るためには、窒素(N・ちっそ)が必要。
植物は自分で窒素を作れないから、どっかから窒素を持ってくる必要があります。

根粒菌は、空気中の窒素を植物の利用しやすい「アンモニア」にする力を
持っています。根っこでどんどん窒素を土の中に作るの。
カラスナエンドウは、その窒素で育ち、お返しに栄養をあげる。

この関係を『共生』と云います。

窒素はどんどん土に溜まるから、土の栄養が豊かになる。
畑に良いのね。


で、カラスナエンドウがどんどん増えるかと云うと、違います。
窒素過多になって、カラスナエンドウは病気になり、
やがてその土地から消えます。

変わりにもっと大型の草が生える。
その草の栄養を寄りどころにして、もっと大きい植物が生える。
そんなサイクルを繰り返し、土地はやがて森に還るの。

カラスナエンドウは自分自身は滅びてしまうのに、窒素を作り、
そのバトンを次の世代につなぐ。
森に還るための自然の流れの一部として、生きています。


人間も本来、そうだったのかもしれません。
生活の中でものを循環させ、自然のサイクルの一部として、
森や川、そこに住むたくさんのいのちと共生して暮らしていました。

自分の持っているものをどんどん人に与え、最後はなにも無くなって
そのいのちを終える。

そんなカラスナエンドウみたいな生き方がしたいなぁと、僕は思うの。
結構、煙たがれる雑草なんだけどさ。


何かを所有しようとしないで、必要以上にとらないで、
すべてのものと、幸せがどこまでも循環して、
人がずっと幸せに暮らせますように。


vegetus at 01:50│Comments(25)TrackBack(0)clip!野のくらし 

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この記事へのコメント

1. Posted by mineral   June 08, 2009 15:25
はじめまして。mineralといいます。

子どもの頃から親しみ深い野の草が登場していたので、ちょっとお邪魔してみました。

私の生まれ育った愛媛ではこのカラスノエンドウを「しびび」と呼んで、よく笛を作っていました。サヤを開いてマメを取り除いて、端っこを斜めに切り取って。口にくわえて吹くと「びーびー」と音が鳴るのです。
子どもの頃、川べりに沢山生えていて、よく遊んでいたのを思い出しました。

マメ科だから、土にいいのは知ってたけれど、土に還っていくとそのうち絶えてしまうんですね。はじめて知りました。
子どもの頃遊んだあの場所にはもう「しびび」は無いのかも知れないんですね。
2. Posted by macrobi papa   June 08, 2009 18:06
はじめまして、mineralさん。

カラスナエンドウ、結構はびこる草ですから、絶滅するわけではないんですよ。
川辺の草を刈っても、またたくましく生えてきます。

きっとまだ元気に生えてると思いますよ。
3. Posted by まるねこ   June 09, 2009 00:00
 「何かを所有しようとしないで、
 必要以上にとらないで、
 すべてのものと、幸せがどこまでも」

私もpapaさんのような生き方したい。

儚い夢?かな。。。

人間は、どこにも共生してませんよね。
全て人間様のため。
自然を狂わせたのは、私たち。
4. Posted by gehirn   June 09, 2009 03:22
世界中のみんながPapaさんのような考え方をすれば
自然は取り戻せるんだろうなぁ・・・でも・・・気づいた人が少しずつでも考え方を変えたら・・・自然は少しずつ前のようになるかもしれない・・・??
5. Posted by コロ助   June 09, 2009 09:47
こんにちわ。パパさん!
というか、お久しぶりです^^
私のこと覚えていますでしょうか

今は本に書かれるようなマクロビからは離れてしまっていますが、マクロビ精神は捨てちゃいません^^パパさんのHPにすごく久しぶりにきてみましたが、なんとパパさん!レストランをはじめているじゃありませんか

もうびっくりです

でも、記事を読んでいくほどに「すばらしいレストランですね^^」と心から思います
そして、いつか行ってみたいなって思います^^

山梨はちょっと遠いけれど、必ずいつか行きますからパパさんのお料理食べたいですもん
あぁ、パパさんのお料理・・・遠くに行く前に食べておけばよかったな

6. Posted by macrobi papa   June 09, 2009 09:50
こんにちは、まるねこさん。

カラスナエンドウのようになりたいと云ったら、農家の方には笑われてしまうでしょうね。
あれ、結構「迷惑草」ですから(笑)。

でも、きれいな紫色の花が咲くんです。
きれいですよ。
7. Posted by macrobi papa   June 09, 2009 09:56
gehirnさん、最近、草花の名前、少しずつ覚えています。
今まで、ただの雑草に見えなかったものが、カラスナエンドウや、ヨモギに見える。
面白い感覚です。

大豆にも根粒菌があるのですが、その効果を得るために大豆の畑の脇に里芋を植えたそうです。
里芋の根は、予想通りに大豆の方に伸びていたのですが、実は大豆の根も里芋の方に伸びていたとか。
大豆は里芋の方に生み出される何かを必要としていたらしいの。

雑草にもそれぞれ役割があって、互いに共生して生きているのかもしれません。
そういう意味で雑草を敵としない自然農の考え方は正しいのかもしれない。

それに比べると、僕はまだまだ。
8. Posted by macrobi papa   June 09, 2009 09:58
コロ助さん、覚えていますよん。
お元気でしたか。

昔の友人が帰って来て下さるようで、とても嬉しいです。
山梨、トラブル多いですが、それも楽しんでやっています。
腕を磨いておきますので、いつかこの土地にもお越し下さい。
9. Posted by のんちゃん   June 09, 2009 16:47
お久し振りです、パパさん!
ずっと見てるだけだったので、久し振りの書き込みです。人生の転換期、いかがですか?
パパさんのおかげで、玄米炊くのも(特に夏の炊き方とか・・・・)上手くなって、家族の文句もでなくなりました。(本当にありがとうございます!!)
スィーツもいくつか試して作ってみましたよ!!かなり好評!こういう食生活をはじめたときは、不安でいっぱいでしたけど、今となっては、ごく普通に、(肉を食べ過ぎると体調を崩してしまうので)お野菜をたっぷり、お魚や豆腐がメインに少量あれば満足、な食卓に変わってしまいました。
このブログで教えてもらった餃子の作り方は、目からウロコでした!今はいつも冷凍室に(市販ですが)ギョーザの皮を常備しています!時間があるときは自分で皮も作るんですが、なにせ、帰ってすぐ食べなきゃならん時もあり・・・時折、「すいとん」の具にもなってます・・・・また、寄らせてもらいますね!
10. Posted by 通りすがり   June 09, 2009 23:35
昔図鑑でカラスノエンドウ、と覚えた覚えがあるのですが…。

でもあの花の色、きれいですよね。
11. Posted by fanta   June 10, 2009 09:19
根粒菌があるということは、うちの庭にも沢山生えていたんですけど、そこで大豆なんかも育つかもなんですね。
↑私も調べてみたんですが、カラスノエンドウが正しいようです。(烏野豌豆)ひっそり修正しておきましょう。
(と、ここにおおっぴらに書いてしまうのだっ♪)
web検索して見ましたが、あの豆ブブンも食べられるんですね。知らんかった。
カラスノエンドウのようにバトンをつなぐ・・生き方・・か。私にも出来るかなあ。
12. Posted by macrobi papa   June 10, 2009 09:47
のんちゃんさん、こんにちは。
ありがとうございます。嬉しいです。

またレシピ記事に上げるのをなにか用意しましょうね。励みになりました、うん。
13. Posted by macrobi papa   June 10, 2009 09:49
通りすがりさん、こんにちは。
ガーデニングの原色の花々も素敵ですが、野に咲く小さな花々も、僕は好きです。
14. Posted by .   June 10, 2009 17:39
あはは。

みんな、“カラスノエンドウ”って、
さりげなく訂正してるの、
読んでて、ほほえましいです。

実が黒いから、
カラスの…なのね。

新芽や実は、食べられるそうですよ。
天麩羅にしたり、
ゆでて、和え物にしたり。
大ばばさまは、食べたことないそうですけど。
利尿作用は、あるだろうって。
15. Posted by macrobi papa   June 10, 2009 22:14
僕ずっと「カラスナエンドウ」で覚えていました。
いつも調べてから書くので「カラスノエンドウ」で最初に書いていたのですが、「カラスノエンドウ」って、あんまり音が可愛くないのね。
だから「カラスナエンドウ」に全部書き直しちゃったのです。

やっぱ、「カラスノエンドウ」なのか。
新芽、食べてみましたが、あんまり美味しい感じじゃなかったかなぁ。

天ぷらは良いかも、うん。
16. Posted by fanta   June 10, 2009 23:09
食べてみましたか。すごいなあ。

私も、庭にいやって程生えている「どくだみ」に挑戦しようかなあ・・と考えてるとこです。

カラスナエンドウ。検索すると「ナ」派も少なからずいるようです。
もしかしたら、将来パパさん発でカラスナエンドウになっていったりして。

とりあえず、
「雑草 と 決めつけないでよ、枯らすな、えんどう」てな事で
御後がよろしいようで・・(^^)
17. Posted by .   June 10, 2009 23:12
カラスなエンドウ

味を表現するには、
合ってるかも…
ちょいワルぽくて。

ふふふ

あ、天麩羅にすると、
“独特の風味”って、
書いてありましたわ。
ど・く・と・く・のふうみ。

やるでしょ?
がってん、パパ!
18. Posted by macrobi papa   June 11, 2009 22:29
「どくだみ」って、毒じゃなかったですか?

ちょい悪の「カラスナエンドウ」、天ぷらイケてます。紫の花もさっと揚げるときれいです。

独特って云うほど、うーん?
19. Posted by .   June 12, 2009 05:55
どくだみは、
別名“十薬”
十の役目をする薬。
けっこう、どこにでも生えてます。

葉をツルごと陰干しにして、
お茶にするのが一般的ですけど、
ほんとは、生葉が一番効くの。

葉を刈る時期(タイミング)が、大切。

どくだみの名は、
デトックスの意味からじゃないかしら?

「カラスナエンドウ」…食べたんだ。
↑自分が言ったくせに。笑

どんな物でも、
採ってすぐは、アクもないし、
食べやすいんでしょうね。
ましてや、天麩羅だし。

ご立派。
20. Posted by macrobi papa   June 12, 2009 23:00
カラスナエンドウ、お店でも出てたりして。
21. Posted by .   June 13, 2009 03:58
摘み草料理とは、風流な!

でも、野菜なんて
もともと多くの雑草の中から
人間の嗜好に合う物を
栽培種に作り変えてっただけ。

野草料理が、
『こふく亭』の名物になる日も近い?
22. Posted by fanta   June 13, 2009 16:06
あくまでカラスナエンドウで押し通そうとしてるな!!はっはっは(^^)

ドクダミ、生は くっさいけど、そのにおいがいいらしいですね。

思ったらそれほど臭くないなと思えてきたりして・・
このまえ干したのお茶にして飲んだらけっこう臭ったです。

雑草だと言って さんざん退治してた葛だって、お風呂にいれると神経痛にいいんですって。
なんでも役にたつのね。
23. Posted by macrobi papa   June 14, 2009 00:51
>野草料理が、『こふく亭』の名物になる日も近い?

限りなく原価率ゼロの素敵な食材です。
でも、苦みがなぁ。
かなりあさん、食べれないし。

なんかドクダミ食べなきゃいけないのかな、この空気は(笑)。

僕もさりげなくお役に立ちながら、雑草のように逞しく生きたいと思います。
24. Posted by かなりあ   June 16, 2009 20:55
何か呼ばれた感じがしましたので来てみましたら、
およよ、私の名前が(笑)

野草料理ね、あはは〜、無理っ!
その時は私だけ特別メニューで(笑)

ですがね、先月受講しました平田シェフの講座で食べました
山菜の数々は、何故か苦味を感じずに食べられたんですよね。

ドクダミは、この流れでいきますと、食べないといけないでしょうね。
体を張った記事が続きますわね(笑)
実験結果の記事を楽しみにしていま〜す。
25. Posted by macrobi papa   June 19, 2009 23:27
今日、ドクダミが生えてきてたなぁと思って、畑をみていました。
なるほど、こういう流れか。

食べますよ。ええ、食べますとも(笑)。

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