October 09, 2008

幸せを作る料理

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逆さまコーヒーゼリーです。
下は、一日かけてコーヒーの香りだけを移した、『白いコーヒーゼリー』
そこに『黒い穀物コーヒーのシロップ』をかけて食べます。

「ふたばカフェ2nd」のデザートです。


今回の「ふたばカフェ2nd」の仕込みは、失敗続きの苦しいものになりました。
頑張ろうとするほど、うまく行かない。

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人参ケーキの残骸です。
4本、失敗しました。
試作では、あんなにホロホロしていたのに原因さえ掴めません。

たぶん、気持ちの問題だと思うのです。


「人間は、自分が楽しいと思えることしか出来ないようになっている」と、
聞いたことがあります。

「うわー、仕込みが終わらない。嫌だなぁ」
と、思うから、嫌なことだから、頑張らなきゃいけなくなる。
で、頑張るから、無理が出る。

それは料理に出てしまいます。


今回ふたばカフェの料理は、昔の僕の料理に似てたと思う。
 『頑張って作った料理』
辛くて、苦しいのが、どこか料理に現れてる。


本当に僕が作りたいのは、食べた人が幸せになるような料理。
もっと自然で、まあるい優しい味。
そしてそういう味は、心の穏やかさ、
「楽しい」とか「幸せ」とかいう気持ちが作るものだと思いました。


「幸せになる過程は、幸せでなくてはならない」
 僕の好きな、ガンジーの言葉。

料理を作るって、頑張るものではなくて、【楽しむもの】なんだと気づきました。
楽しいから、どんなに大変に見えても当たり前のように続けられる。
『頑張らない生き方』って、そういうことかな。

だからね、あれこれたくさん失敗したことを思い出して、
後悔の念たっぷりで「あのとき、あーすれば良かった」と、自分を責めるより、
頑張った自分を褒めてあげたい。

「よくやった、パパ。頑張った」

うん、なんか嬉しいかも。

過去に起こったことは、全てがベスト。
失敗は、これから先、成功に変えてけば良いじゃん。


次は、楽しんで料理が作れると思う。
頑張らなくても大丈夫って、分かったから。
料理作るの好きだしね。



ふたばのロゴの『2枚の葉っぱ』は、僕と嫁さん。
嫁さんに、ふたばは慣れない仕事。
重い荷物を引いて、頑張ってくれています。
いつもありがとう。

mama
















さっちゃんが、手伝ってくれて「葉っぱ」が3枚になりました。
美味しいベーグルをありがとう。

どんどん葉っぱが増えてって、ふたばが育っていくんだと思う。
いつか葉っぱがいっぱいの、大きな木に育つように。


その人と人の繋がりの中に、僕の本当に求める場所があるのだと思うのです。


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この記事へのコメント

1. Posted by みい   October 09, 2008 12:39
こんにちは。

ちっちゃな二つの葉っぱから、どんどん葉っぱが増えていく様子は、とても素敵ですね。

ガンジーの言葉メモメモしておきます。
2. Posted by 予言者   October 09, 2008 13:15
あら、このにんじんさんのケーキ、
豆腐クリームはさんでトライフルにしたら、
すっごく美味しそう!

私は、不器用なので、
お料理で満点取れることなんて、
めったにありません。

お客様に出すお料理を作るのって、
すごく大変だと思うわ。
パパさんの場合、期待背負っちゃってる分、
余計きついでしょうね。
たぶん、モスラ基準で満点でも、
パパさんには納得いかないんでしょうね。
私は、自分に甘いので、
60点くらいで満足しちゃう。えへへ。

モスラの予言、信じます?
「此度の失敗は、新たなる大いなる成功メニューを導きだすであろう。」
3. Posted by macrobi papa   October 09, 2008 13:49
みいさん、こんにちは。

ガンジーの思想に触れるなら
『ガンジー自立の思想』 M.K.ガンジー
地湧社、1900円(外税)がオススメです。

・・って、この言葉を僕に教えてくれたみいにゃんさんに、教わったんですけど(笑)。

良い言葉ですよね。
僕はずっと苦しんだ先に、幸せがあると思ってたから。
4. Posted by macrobi papa   October 09, 2008 13:55
モスラさん、いつもありがとうございます。

僕は、自分のイメージ通りに料理が作れることがほとんどありません。その度に失敗原因を考えて、それを乗り越えようとするのね。

でも、失敗しても「よし」です。
失敗することで、成功に近づく。
そこから必要なことだけ学んで、どんどん次に進めば良いんですね。

予言、信じますね。
明日は日本晴れですよ。
5. Posted by ユイ   October 09, 2008 14:16
はじめまして。先日ふたばカフェでお料理をいただきました。(カウンターに座っていて、お会計の時にスープがおいしいと言っていた者です。)
カウンターから厨房を拝見していて、あの大賑わいの店内ですごくがんばっているパパさんたちにとても人間的に愛しさを感じていました。いきなりこんなこと言って大げさに聞こえるかもしれませんが。でも、そう思いました。
お料理も、久しぶりに外食する価値があったと思えました。
次の機会にも伺えたら、と思います。
6. Posted by レヴィ   October 09, 2008 14:30
こんにちは

タンボロッジさんのブログでふたばカフェのお料理とデザート拝見しました。
どれも美味しそうでした。
逆さまコーヒーゼリーは見てすぐに「食べた〜い」って思いました。

そうだったんですね。
こちらで見せていただいたお料理と「雰囲気がちがうな」とは思ったんですよね。
カフェで出すとなると頑張っちゃいますよね。
それが思った方向とは違ったのにも意味があったんですね。





7. Posted by macrobi papa   October 09, 2008 19:06
ユイさん、ありがとうございます。
覚えていますよ。

次の機会、予定が決まって無いのですが、もっとクリアな感じに作れると思います。
ちょっといろいろな人と会って、勉強してきます。

すいません。
もし可能ならひとつだけ質問が。
「南瓜のワタ団子」って、どうやって作るでしょうか。
南瓜のワタの料理って、初めて聞きました。
食べられるとは聞いていたのですが、まさか団子になるとは。驚きです。
8. Posted by macrobi papa   October 09, 2008 19:22
レヴィさん、こんばんは。
逆さまコーヒーゼリーは、たくさん作れないのです。
器が5個しかないから。

近いうちにレシピアップしようと思っています。
もう少し改良したい感じで。

頑張らないと云うのが、どうにも難しく思っていたんだけど、「楽しい」と云うのがポイントになるように思いました。
好きなことは、苦にならないから。
それがエネルギーになるんだと思うんです。
9. Posted by ユイ   October 09, 2008 22:40
かぼちゃのワタ団子は、かぼちゃのワタに、白玉粉or上新粉を適等な硬さになるように加えて、こねて、茹でるor蒸すだけです。なんとなく塩ひとつまみも入れてみたり。自己流です。
ほのかな苦味があります。白玉粉で茹でることが多いのですが、上新粉で蒸して月見団子にしたときは、濃い煎茶のような風味になりました。ワタの割合がいつもより多かったのかな。
ワタ自体はかなり苦いのですが、私は春菊と和え物にしたりもします。
ワタを細かくたたいて、油で炒めて(苦味が少しおさえられます)、味付けして、茹でた春菊と合えます。お団子と比べるとかなり大人の味ですが、色合いがきれいでなかなかいいですよ。
10. Posted by タンボロッジの料理長   October 10, 2008 00:23
パパさん、この前はご馳走様でした。
みんな同じように「頑張った失敗」をするんですね。
私も時々しちゃうのですが、最近はやはり楽しむことと、食べてくださる方の幸せをお祈りしながら作るようになってきています。
そうすると、力みが消えて、楽に、楽しく作れるから不思議です。
私が子供の頃の思い出に、こんなことがありました。
おじいさんが、里芋の茹でたものに醤油をかけて、「う〜まくなーれ♪う〜まくなーれ♪」と歌いながら、私にそれをくれるんですね。
それがとてもおいしく感じたんです。
ところが、父がただ単に、里芋に醤油をかけて、「ほれっ!」と私にくれるんですよ。
でも、それがおいしくないので、私は「じいちゃんのがいい〜〜」なんて言った記憶があるんですね。
親父いわく、「同じじゃないか〜」
なんですが、子供の私には、違っていたんです。
料理のおいしさって、そんなところが一番大切かもしれませんね。
11. Posted by mizutamanao   October 10, 2008 09:46
papaさんこんにちは。
以前、sosoさんのコンサートでお菓子担当になり、こちらで頑張る宣言させていただきました。お陰様で何とか生き残りました(笑)家族以外に「美味しい」「ありがとう」と言って貰えること、頬張る子どもの笑顔、に経験のない喜びを頂きました。sosoさんにも食べて頂いて、ド緊張でしたが、嬉しかったです。
papaさんのふたば、きっとお客さんも葉の一枚なんですね。私もいつかなりたいな♪
12. Posted by macrobi papa   October 10, 2008 16:05
ユイさん、こんにちは。
とっても参考になりました。
ワタの苦み、料理のアクセントに良さそうですね。

何より、捨ててしまう部分でもう一品出来てしまうのは、素敵です。
今度南瓜を買ってきたら、試しますね。
ありがとうございました♪
13. Posted by macrobi papa   October 10, 2008 16:09
料理長さん、料理はやっぱりその作り手を映すのでしょうね。
でも、次はきっと気持ちいれて作れると思うんです。

また、作って差し上げる機会が欲しいです。
14. Posted by macrobi papa   October 10, 2008 16:12
mizutamanaoさん、おかえりなさい。
ご帰還お待ちしていました(笑)。

なんとか生き残りましたね。
経験値もいっぱい溜まって、レベルアップした感じですね。

僕にとっては、このブログを開いてくれる皆さんも、大切な一枚の葉っぱですよ。
mizutamanaoさん、いつもありがとう。

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