February 03, 2008

有機野菜と農薬

さて、問題です。

かぶ水菜人参




同じ野菜で、有機栽培のものと、化学肥料を使ったものがあります。
日持ちして、傷みにくい野菜は、どちらでしょうか?


正解は・・


「化学肥料をつかった方の野菜」です。

有機質の土壌で作った野菜は、とっても美味しいのですが、
痛み(腐り始めること)が早いんです。
冷蔵庫での、「持ち」の良い野菜を作ろうと思ったら、
化学肥料をつかった方が良いんですね。

化学肥料を多用して青菜を作ると、
あまり匂いのしない、バリバリとした『繊維質』の多い青菜になります。
もちろん味も落ちる。
でも繊維質の多い青菜は、日持ちは良いんです。

逆に有機のものは、繊維質が減って、肉(厚み)が増えてくるから美味しい。
しかし、肉が増えてくると日持ちが悪い。

野菜は多くのケースで、産地から遠い都市部に向けて
長い時間をかけて、出荷されていきます。
この【遠距離輸送】に耐えられる野菜を、化学肥料で作るの。

無農薬で作ったものの方が、日持ちするように感じるけど、
それは流通のスピードが速いから。
傷みやすい「無農薬野菜」には、『産直』という形しかありません。

この「傷みやすい」と云う状態は、動物性の堆肥(肥料)を使用する農産物に
多く見られるようです。
植物性の堆肥や無肥料栽培(自然栽培)などで育てられる農産物は、
化学肥料のものと比べても日持ちは変わりません。

動物性の肥料は、植物を成長させる力が強いです。
しかし食品としての安全性を考えるとき、
必ずしも、肥料を与えることが、必要ではないのかもしれません。



輸入されるの農産物の安全性についてのニュースが、最近多いです。
一方的に輸出する国を批判するのは、うーんと思います。

都市近郊の農地を潰して、住宅地にしていくことが
かつての日本の方針でした。
農地を潰して、家を建て、食べるものは外国製のもので良いじゃない。
量をまかなえればOK牧場。安ければ尚良し。

その野菜を作る外国の人たちにしてみれば、形が良くて、
見栄えの良い野菜が高く売れるの。
遠距離輸送にも、耐えられるやつ。

そのために農薬を使いました。
使わせたというべきかもしれません。

外国で撒く農薬も日本製だったりしたのね。
作る側としては、それは商品だから、自分たちが食べるわけじゃない。
だから売れる商品を作ろうとするでしょ。

テレビだと、中国人が農薬で日本人を毒殺しようとしているみたいな
云い方をしちゃうけど、問題はそこじゃない。


僕ね、一度、米と野菜を作ってみようと思います。

僕にも何かしら出来ることがあるし、
変えていかなければならないと思うんです。

だって、みんなごはんを食べるんだから。
幸せな気持ちで、ごはん食べたいと思うんです。


関連する記事
 マクロビパパの奮闘記
 【マクロビと玄米 2)玄米と農薬】

 農薬と肥料について(ちょっと強めの文章なのですが)
 【野菜・玄米の選び方】

vegetus at 23:32│Comments(12)TrackBack(0)clip!マクロ本 

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この記事へのコメント

1. Posted by ルパ   February 04, 2008 14:22
その1
パパさん、すばらしい記事ありがとうございます。
私、毎朝わんこをつれて農道(兼遊歩道)を散歩しているんですが、農薬や化学肥料を使われているところをよく見かけます。
ある日、お年を召した方が体力的にどうしようもなくなり、やむなく除草剤を散布。そのやり方をお隣の畑のおじさんに尋ねているのに遭遇しました。
おじさんは「草が生えてこんようにもっと思いっきり撒くよう」に指導してはりました。その時は背筋に寒いものが走りましたが、おじさんはお年寄りの手間を考えればこそ、あの時はそういわれてたんだなと今は思えます。
2. Posted by ルパ   February 04, 2008 14:22
その2
また棚田になっているところなので、上流で畑を作る人は下流で農薬を散布している人を遠めに見ながら、「遊歩道として整備されて人もようさん通るのにあんなに農薬撒いて」とか言われて、自分のところでは農薬などを極力使わずに作られてました。ここの方はまだまだ動ける世代の方たち。
地産地消が定着し、農業でもゆとりを持って暮らせるようになり、農業に誇りを持った働き手が集まれば、農薬などの問題も緩和されていくのではと常々考えています。
昨年度は米作りに関われてとても幸せでした。
今年もチャンスがあれば参加させていただくつもりです。
理想は”裏の畑でとってきたもので今食べるものを作る”ですけれどね。
パパさんの米作りや野菜作りの記事を遠からず拝見できるかも♪楽しみにしています。
3. Posted by macrobi papa   February 04, 2008 16:43
ルパさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。

なんだか世間の空気に、農薬を使ったら犯罪者みたいな風を感じましたので書いてみました。
今こうしていろいろ鍋ぶたを掛けていたものの下から、ゾロゾロ不祥事でてくるのは、今まで自分たちが選んで来たことの結果に過ぎません。
その片棒を私たちも担いで来たのです。

でも、これからは子供たちの時代ですね。
あれは危ない、これは大丈夫だろうか・と、ビクビクごはんを食べるのではなくて、もっと感謝と幸せに満ちた食卓を作っていきたいと、思うのです。

固い話が長くなりました(笑)。
4. Posted by hisako   February 05, 2008 22:20
はじめまして。
いつもパパさんの記事を読んで勉強してます。

わたしは今幸せな事にマクロビ&フェアトレードのカフェでバイトしていて、お店の下が自然食品のお店なので、身体と心に優しい仕事と生活をさせてもらってます。

農薬を使った農業は確かに作るのに便利かもしれないけれど、農家の方の健康の事も考えると心配です。
作る人にも買う人にも優しいお野菜が増えるといいなと思ってます。

それから、パパさんのブログをわたしの所にリンクさせて頂きました。よろしくお願いしま〜す!
5. Posted by macrobi papa   February 05, 2008 22:36
hisakoさん、こんばんは。
コメント&リンク、ありがとうございます。

一人暮らしの時は、僕は食べ物に気を使うことは無かったように思います。
でも家族が出来て、そのごはんを作るようになってから本当に「食」の大切さを意識するようになりました。

苦労も多いし、回り道もしましたが、「料理人」という、この仕事に就けて、僕は幸せだと思うのです。
これからはもっと多くの人の幸せのために、ごはんを作っていけたらと思います。
6. Posted by teuchisobaya   February 06, 2008 14:04
はじめまして。時々勝手にお邪魔ましては「ホー」と一人関心しています。
今回の記事のお陰で謎がとけたのでお礼を言いたくてメールさせてもらいました。

仕事上、有機野菜を多く取り寄せるのですが、時々まさに野菜の「肉」の部分が傷んでいるのです。
でも、美味しい。
自分で作ったほったらかしの無農薬野菜や地元の有機野菜はとても日持ちが良いのに、何故取り寄せた有機野菜だけが早々と痛むのか。
なんだか、謎が解けてとてもすっきり、ある意味安心しました。
ありがとうございます。
そして、いつも素敵な記事もありがとうございます。

我々も、パパさん同様、食べた方が幸せで元気になってもらえるような、食の提供をしていきたいと思います。
今後ともよろしお願いします。
伊豆に来ることがあれば是非ともお立寄下さい。

7. Posted by macrobi papa   February 07, 2008 08:28
teutisobayaさん、こんにちは。
ブログ拝見しました。
百匁柿の干し柿、粉を吹いていて素敵ですね。
来年は僕も試してみたいです。

伊豆に伺うことがあれば、必ず伺いますね。
8. Posted by paru   February 08, 2008 01:20
こんなに雑草を抜くようになったのは元禄以降だというのをある本で読んで目からウロコでした。
野菜は近くで無農薬で作っている農家の方から買っていますが,綺麗に草を抜いていないと昔から農業をやっているお年寄りに「お前のところの畑は汚いなー」って言われるんだそうです。
同じ農業者でも違うことをすると難しいことがいろいろあるのでしょう。
有機・無農薬でもいろいろありますね。
堆肥の素材の違いもあるかと思っています。

9. Posted by macrobi papa   February 08, 2008 08:36
そうですね。
無農薬をするのは、そういう壁もあるようです。
むしろそっちの方が大変なのかも。

ひとりだけ無農薬と云うだけで、村八分になってしまう方もいるとか聞いたことがあります。
それでも自分の信念を貫かれて、農業に取り組まれる方を少しでも支持していけたらと思うのです。
10. Posted by たけ   February 12, 2008 06:30
有機野菜でも、肥料によって痛み方は違うみたいです。
一般に流通されるJAS認証の物は動物性の堆肥を使用している物が多いので、痛みが化学肥料を使用したものより、早いのですが、植物性の堆肥やぼかし肥、無肥料栽培の野菜などは、化学肥料で栽培された物より長持ちします。
肥料のことは長くなってしまうので、とても書ききれないのですが、よかったら参考にしてください。
http://www.nh-purely.com/artist/yasai-4.html
パパさん農園楽しみです!
11. Posted by macrobi papa   February 12, 2008 22:21
たけさん、勉強不足でした。
やや強めの文章でしたが、知らなければならない知識ですね。
教えて頂いてありがとうございます。

しかし、こうなってくると私たちは、何を食べたら良いのでしょうか。
こんなにも食べ物にあふれているのに、私たちはとても不自由であるように感じます。

「農園」までの規模にするつもりはなかったのですが・・・
なんだか本格的に農業やって、徹底的に自然栽培を研究したくなってきました。
もっとたくさんの人に、安心な野菜を広げていけないものでしょうか。
12. Posted by たけ   February 12, 2008 23:09
5 僕も料理人をやっていながら、知らないことがたくさあんあり、papaさんの記事もいつも参考にさせていただいています。正しいか間違っているかということより、伝えたいという想いが一番大切だと思うし、出来ないことや、わからないことは、お互い補っていけば良いと思います。農業も料理も奥が深いので、極めようと思ったら一生勉強ですよね。農業に関しては、生産者が少ないという事が一番の問題です。日本の農業の70%は65歳以上の高齢者が支えています。いくら、マクロビが広がっても生産者がいなければ、広がっていかないし、有機農法や自然農法の野菜も、普通の人が気軽に買えることが大切だと思います。まずは、なんでもいいから自分で作ってみると見えてくるものがあると思います。根菜類、かぼちゃ、豆類などは作りやすいと思うので、一種類だけでも作ってみるといいですよ。

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