June 26, 2005

少しずつマクロビを始めよう 6)【甘味の切り替え 後編】

こんばんは、復活パパ@マクロビ。
お待たせしました【甘味の切り替え 後編】です。
今日は「なぜ甘いものが欲しくなるのか?」からでしたね。

 ■なぜ甘いものが欲しくなるのか?■



それは「疲れているから」です。

現代社会で「疲れをためるナ」っと云っても
それは無理な相談。
仕事はハードだし、ストレスはたまるし、お給料は安いし(愚痴?)。
疲れは全自動でぐんぐんたまっていくのです。

この「疲れ」を体はエネルギー不足と感じて、
本能的にエネルギーの燃料となる糖質を欲しがるのです。
そこで目にとまるのが、砂糖たっぷりのお菓子。

砂糖はすばやく吸収されエネルギーに変わることで
疲労を回復し、ストレスを緩和する
即効性(すぐに効果のある)の働きがあります。

でも、この「即効性」クセになるんです。

疲れる→甘いもの→疲れる→また甘いもの

繰り返していくうちにより強い刺激を求めるようになっていきます。
そして、甘いものを食べすぎてしまう*。

*(平成14年一世帯あたり1年間に購入した食品の平均金額・
  主食の穀物(ごはん等)70,541円に対し、お菓子65,790円。
  買いすぎです)

こうした甘いものに依存した生活。
その先に待っているのは甘くない未来。

それは【低血糖症 ていけっとうしょう】です。


 ■低血糖症がやってくる■
低血糖症は血糖値を下げるホルモン「インスリン」が正しく働かなくなることで、血糖値が下がりっぱなしになる病気。
マクロビオティックでは、乳製品(牛乳)を含む「動物性脂肪の摂りすぎ」と「糖質の種類」が主な原因であると考えています。

「動物性脂肪」を日頃から食べすぎていると、
すい臓に脂肪が蓄積しはじめ、血糖値をコントロールするホルモンのバランスを崩します。

バランスが崩れ、下がったままの血糖値。
血液中の糖分が少ないと、脳が正常に働けません。
何とか元に戻そうとして、体がチョコレートやアイスクリームなどの
甘いものを欲しがるのです。


 ■低血糖症の悪循環サイクル■
このチョコレートやアイスクリームには、
精製された白い砂糖や安価なコーンシロップが使われています。
これらは【単糖類 たんとうるい】と呼ばれる、
単純にいくつかの分子がくっついただけの糖質です。

構造が単純なだけに、体に吸収されるのが早く
血糖値を急上昇させてしまいます。
急激に上昇した血糖値を下げるために体は大忙し。

すい臓から2種類のホルモン
 「インスリン(血糖値を下げる)」
 「グルカゴン(血糖値を上げる)」
 を分泌して必死に血糖値をコントロールしようとするんです。

毎日つづけば、すい臓だって疲れます。
「もうやってられないわ!」と、仕事を投げ出し、
栄養のいかない脳はフラフラ。
低血糖症はより深刻な問題になっていきます。


 ■低血糖症 第2段階■
体は脳を守るために、体内に蓄積された糖分を血液中に出す働きを持つ
アドレナリンを分泌します。
このアドレナリン、別名が「攻撃ホルモン」。
感情を高揚させて、攻撃的に変えます。
お腹が減るとイライラする、アレです。

低血糖症が進行すると、イライラしたり、人のすることが気になる、過食症、
朝又は午後になると甘いものやコーヒーなどの刺激物が欲しくなる、
批判的、神経質、不安、人間関係のトラブル等
行動にも変化が現れます。
最近、キレやすい若者が増加した原因は、
「低血糖症」のせいという人もいます。


 ■甘いものが悪いって訳じゃないんです■
甘いものが「悪」だって訳じゃないんです。
食事のあとで摂るデザートは、食後の体をゆるめ、
リラックスさせてくれます。
甘いものの「陰性」が働くんですね。

ここで、大事なことは2つ。
 1)食べすぎない
 2)糖質を選ぶ

では、<マクロビ基本食>での糖質の取り方を見ていきましょう。


<マクロビ基本食(Standard Macrobi Diet)>
-------------------------------------------------------------------
クシ式マクロビオティックでは、<人間にとって最も大切な味>は「甘味」であると考え、それを全体の7割程度摂ることが必要であるとしました。
 この場合の「甘味」とは砂糖や果物の甘味ではなく、穀物や野菜などの【多糖類 たとうるい】の甘味です。

【多糖類】はたくさんの分子が複雑に絡み合い、くっついた糖質です。
構造が複雑なだけに体へゆっくり吸収され、血糖値を急上昇させることがありません。

穀物や野菜の甘味の他にも、
穀物から作った米飴。ハトムギ飴。
甘酒・甘栗・干し柿などが使われます。

補助的に 果物。その果汁。ドライフルーツ。
     砂糖大根から作る「甜菜糖」。
     (砂糖大根は寒冷地で育つので、サトウキビより陽性)
     みりん。メープルシロップ。

ただし、補助的なものは「甘味の強いもの」なので
毎食、摂ることはオススメしません。

また、低血糖症へのアプローチとして<マクロビ基本食>の他に
「甘い野菜のスープ」が薬膳として使われています。
  作り方はこちらをご覧ください・「甘い野菜のスープ・recipe」

<移行期の食事(Transitional Diet)>
----------------------------------------------------
 ■ナチュラル・クオリティ■
精製された白い砂糖をやめて(または徐々にその頻度を減らす)、
天然または未精製の甘味に切り替えます。

  <移行期の甘味として>

 黒砂糖(サトウキビ原料・白砂糖に比べ体を冷やしません)
 ハチミツ(天然のもの・でも天然ってお店で売ってるのかなぁ?)
 羅漢果(らかんか・糖尿病に有効な糖質を含むといわれます)
 ステビア(ハーブのように葉を利用・天然の甘味料)
 アップルシロップ(りんご果汁を1/6に煮詰めたもの)

(羅漢果とステビアの説明のリンク付けときますね♪)

ただし日常的に使うには「陰性」が強すぎると
マクロビでは考えています。


マクロビのデザート・ケーキも最近はレパートリーが増えましたね。
味もホントに良くなった。むしろおいしすぎるものも、ちらほら。
海藻から作る寒天・豆乳・陽性のくず粉、
隠し味に海塩などが使われています。
甘味はメープルや甜菜糖を中心に使います。
これらのものは格好品(トリート)として考え、移行期のものとします。
食事をマクロビの基本食に切り替えていくうちに、
だんだん甘いものは欲しくなくなるといわれています。


 ■甘いものを5分間我慢する■

甘いものは見ると食べたくなるもの。
たとえお腹がいっぱいでも、別腹が鳴り出します。

まず目に付くところにお菓子は置かない。
そのためにも甘いものを買わない。
お菓子売り場に寄らない。用もないのにコンビニに入らない。

買い物に行くときは満腹の時に。
買い物リストを作っておくと衝動買いを防げます。

満腹なのに甘いものが食べたい!という衝動。かなり強力です。
その衝動は5分で消えます。
5分耐えましょう。目をつぶって甘いものを見ない(笑)。

移行期のマクロビでは甘いもの(陰性)の代用として
少量のお酒(アルコール)やキムチ(ともに陰性)を薦めることがあります。
ただし刺激が強いので、胃腸の悪い人はご遠慮ください。


 ■甘味の切り替え・まとめ■
我慢し過ぎるのも逆効果。体に毒です。
お菓子やケーキは良質で良い素材のものを選び、少量をゆったりと楽しむようにします。
要は「量と質」です。

次回、少しずつマクロビを始めよう・最終回【大切なこと】です。



なかなか先生のブログ「マクロビという考え方」に砂糖を減らすための
良いヒントがありました。
ぜひご覧になって、参考にしてください♪
  
  【マクロビという考え方:こうして砂糖をやめました(2)】

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1. 砂糖の話  [ オリーブの食卓 ]   August 25, 2005 09:25
毎日私が作る料理で家族の体が作られるんだから、私がまず意識改革しなければ。

この記事へのコメント

1. Posted by たけお   June 27, 2005 02:17
おそるべし低血糖症、ですね。
私の職場に、いつも飴ばかりなめて「あー眠い」「あー疲れた」ばかり言ってる人がいます。明らかに低血糖症なんですけど、かなり年上の方なので、何からどう言ってあげたらいいのかちょっと悩んでおります。。。
しかし
お菓子の平均購入金額って、主食に匹敵するぐらい高いんですね!
某大手製菓会社では「オフィスみんなのやる気を引き出すリフレッシュボックス」として、置き薬ならぬ「置き菓子」(オフィスグ○コ)なんてものがありますが…
単発的にはやる気出るだろうけど、長期的には、その会社の社員さん達がどうなるのか、恐ろしくなってしまいます。



2. Posted by akko   June 27, 2005 17:16
主食よりお菓子にお金をかけてるって、
ちょっとびっくりです。
たけおさんのコメントの
「置き菓子」(オフィスグ○コ)
すごい商売だなー。

私の知り合いがコイ○ヤに就職して、
お菓子の開発に携わって、
毎日のように開発しているお菓子を食べていたら、
一年もしないうちに中性脂肪が健康診断で、
引っかかってしまったそうです。
そんな病気になるようなお菓子、
子供に売って欲しくないですよね。

3. Posted by pea129   June 27, 2005 20:39
5分我慢!やってみようと思います。
野菜スープ、マクロビ始めた頃一生懸命飲んでたのを
思い出してしまい、早速作っちゃいました。

なんだか懐かしい香り。
初心に戻った感じです。

4. Posted by macrobi papa   June 28, 2005 00:45
こんばんは、たけおさん。

大好きだったコンビニの菓子パンも
最近では甘すぎて食べられません。
昔は味覚が非常に鈍感になっていたんだと思います。

甘味に走らないようにするためには
ストレスをためないようにするのが一番なんですが
コレはちょっと無理そう・

我が家にもありますよ。「置き菓子」。
定期的に僕が間引いて、店の子に配ってます。
5. Posted by macrobi papa   June 28, 2005 00:48
こんばんは、akkoさん。

最近お菓子作り始めました。
いろいろ研究中です。

安心して食べさせてあげられるお菓子って
なかなか無いんですよね。
6. Posted by macrobi papa   June 28, 2005 00:55
peaさん、こんばんは。
甘いものを見たら、グッと目をつぶる。

でも町を歩いてて、甘いものがあるたびに目をつぶってたら
まっすぐ歩けないですよね(笑)。



野菜スープ、刻むのだけが手間で後は煮るだけ。
おすすめです。
このレシピだとたくさんできるし
市販品より絶対お得です!

ソバ米とか蒸した野菜とか入れてスープにするときは
塩か白醤油でちょっと塩気を付けた方がおいしいです。
7. Posted by けろ   June 28, 2005 08:00
いつもわかりやすいお話、ありがとうございます!
(マックユーザーはうちのblogだと文字バケして
しまうようでスミマセン)

今の人はお菓子食べすぎ!!
うちの会社でも夕方になるとごそごそ食べだす人
続出。低血糖症の人ばかり!
食費よりかかってるなんて・・・おかしいですよね。
たまーに大事に食べれば、ドカ食いなくなるのにな。
肉もお菓子も日常になってしまったのが悲劇かな。
8. Posted by pea129   June 28, 2005 08:23
>ソバ米とか蒸した野菜とか入れてスープにするときは
塩か白醤油でちょっと塩気を付けた方がおいしいです。

白醤油って使った事無いんです。
この記事よんだら、早速やってみたくなりました。
今日は会社の帰りに買ってしまいそうです。笑。

>でも町を歩いてて、甘いものがあるたびに目をつぶってたら

笑、笑、笑!
歩けないデース。
でも、「ぐっと目をつぶる」という行為は
かなり効果的かも。
家で試してみます。笑。

9. Posted by まるむし   June 28, 2005 17:45
ぱぱさんこんにちは。
甘いもの中毒、本当に深刻です。
メカニズムは、頭で理解できても、
やはりストレスなんでしょうか、
衝動がやってくると飲み込まれてしまう。
なんか糖って、自虐衝動と結びつく感じ。
自暴自棄になっているときに、
お腹なんてすいていないのに、むしろ
胃腸の調子が悪かったりするときに、
「どこまで食べられるかやってみよう」とか。
一応最近は、自然食品店のものを選んだり
しますが、すると「これならいいか」って
食べ過ぎたり。
うーんうーん。とりあえず今日、甘い野菜スープの
材料を買ってきました…。

10. Posted by macrobi papa   June 28, 2005 23:56
こんばんは、けろさん。
マクロのお店にいらっしゃるお客様の中には
変わった方が比較的多いのですが、
お一人で来てケーキを7〜8個、食べる方がいます。

食べては、トイレで吐いての繰り返し。

過食症なんですね。甘いものがセーブできない。
お店的には儲かるのですが
なんだかケーキがかわいそうで。
11. Posted by macrobi papa   June 29, 2005 00:03
こんばんは、peaさん。
白醤油って、個人的に好きなので
お店でかなりの頻度で使います。

醤油よりやや塩気が強いんですが
すまし汁の仕上げに使うと香りがいいし
良い風味が出ます。

白醤油ちょっと入れた炊き込みのさつまいもごはん
とか、うまいんですよね♪
12. Posted by macrobi papa   June 29, 2005 00:12
こんばんは、まるむしさん。

抗ストレスと疲労回復にはにはビタミンB1が良いそうです。ビタミンB1は玄米に多く含まれます。

マクロビやってる人が疲れにくく
甘いものをあまり欲しがらなくなるのは
その辺が理由なのかもしれません。

今、ビタミンの勉強中ですので
こんどまとめて記事にしますね♪

(予定は未定ですが)
13. Posted by けろ   June 29, 2005 20:34
ええー!
ケーキをそんな食べ方する人いるんですかあー?
すごいショック・・・。
しかもそういう人がマクロビのお店に来るなんて。
ケーキがかわいそう!
作った人だってかわいそう!
だったら、大事に食べてほしいですよね・・・(涙)。
14. Posted by macrobi papa   June 29, 2005 22:58
でも自虐的な食べ方をする方なのに
なぜマクロビのケーキを選ぶのか?って思います。

ホントは健康に戻りたいのかな。
15. Posted by ゆなりんご   August 17, 2005 18:29
初めまして。
時々macrobi papaさんのサイトでお勉強させて
もらっておりますゆなりんごと申します。

マクロビ始めて半年ですが、まだまだですね・・。

きっとそのお客さん、「マクロビのケーキだから」
そうするんじゃないかな・・。
結果吐いてしまうとしても、
最初から吐くつもりでは食べてないのかも。

同じ食べるのなら体に優しいマクロビのケーキ。
そう思っていると思うんです。
でも、途中で歯止めが利かなくなって
大量に食べてしまう・・。

違うかもしれないけど。

私も自分で作ったケーキやマフィンなんかを
「優しい素材で作ったから大丈夫」なんて
言い訳しながら大量に食べてしまうことが
よくあります…(悩みです)。
吐いたりはしませんけどね。

私には「甘いものをやめる」ということよりも
「過食をしない」と言うことのほうが
なんだか難しくて…。

こんな経験はありませんか?
16. Posted by macrobi papa   August 18, 2005 00:50
はじめまして、ゆなりんごさん。

ケーキがかわいそうと書きましたが、そのお客さんも
かわいそうでした。たぶん自分でもコントロールできなくなっているんでしょう・

マクロビオティックが生まれた頃に比べて、現代社会は
ストレスが多いのだと思います。
心の病気を抱える人も多い。

従来の食養中心のマクロビでは、それに対応しきれないのかも知れません。たとえば、甘いものをやめるのに同じ陰性のアロマテラピーを試す人もいるとか・
いろいろなものを取り入れて、新しいマクロビのネットワークを作っていけないか・と考えています。
堅い話ですみません(汗)。
17. Posted by ゆなりんご   August 18, 2005 15:30
こんにちは。

驚いたのですが、
!アロマテラピーって陰性なんですね!
というかそういうものでも陰陽が当てはまるとは
思いもしませんでした・・・。
なんと奥深いのでしょう。

>従来の食養中心のマクロビでは、それに対応しきれないのかも知れません。

そうですね。なんとなく何に関しても
モノの量が多いような気がします。
必要のないことまで受け入れなくてはいけない
ような状況が常にあったりして。

新しいマクロビのネットワーク、素晴しいですね。
時代にあった方法がやはり必要なのかもしれませんね。

18. Posted by macrobi papa   August 19, 2005 00:14
ごめんなさい、ゆなりんごさん。
僕の説明が足りなかったのですが・

アロマテラピーでは、
リフレッシュする香り(活性化する・陽性)
リラックスする香り(沈静化する・陰性)
を使い分けているようです。
この場合「リラックスする香り」をつかっているんですね。

この世界にあるものはすべて陰と陽を含み、
すべての現象が「陰と陽」で説明できる。
古代中国の「易 えき」の考え方です。

なにかあったときに
これも陰陽かな〜って考えるのも楽しいですよ。
19. Posted by ゆなりんご   August 19, 2005 14:47
なるほど!
そういうことなんですね。
やはり奥深いですね。

「陰と陽」をもっと勉強すると
いろんなことが自分で判断できるように
なれそうですね。
ご説明ありがとうございます☆

20. Posted by すみれ   September 15, 2005 15:40
初めまして、macrobi papaさん。
シュガージャンキーの事を検索しましたら、
ココに辿り着きました。
まだ記事は全て目を通して居ないのですが、
ちょっとだけURLリンクはOKでしょうか?
コメント下されば嬉しいです。
どうぞ宜しくお願いします。


21. Posted by macrobi papa   September 16, 2005 00:55
はじめまして、すみれさん♪

URLリンクって、何でしたでしょう?
記事、全部読まれるのは大変だと思います。
お茶の時間に、暇つぶしにして頂けますとうれしいです。
コメントはもっとうれしい♪

これからもよろしくお願いいたします。

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