May 15, 2005

マクロビはじめて物語 3)久司道夫

今日は、マクロ本から「マクロビはじめて物語」3日目。

マクロビオティックを世界中に広めた人、
その3人目は、マクロビオティックの「育ての親」である久司道夫先生。

アメリカで一番有名な日本人と呼ばれる久司先生、
先生の歩いてきた道のりとともに、マクロビの歴史を見ていきましょう。

久司道夫

久司道夫 くし みちお (1926〜 )

現在、マクロビオティックの世界的権威で「アメリカのシュバイツァー」と呼ばれる久司先生は、学生時代に東京帝国大学大学院(今の東大)で法律と国際政治学を学んでいました。
しかし当時は第2次世界大戦中、日本の沖縄に米軍が上陸し久司も招集を受け、九州の陸軍部隊に配属されました。    

そこで原爆の投下された長崎・広島をつぶさに見ました。
憎しみ争う「戦争」がどれだけ人々を苦しめ、悲しませてきたかを心に深く刻みます。

戦争も終わり大学に戻った若き久司先生は、熱心に <政治による平和的世界統一> 「世界連邦」を探求するようになります。
当時、「世界政府協会」を主催していた桜沢先生と出会い、1949年(昭和24年)より深い研究の場を求めアメリカに渡りました。
世界政府実現のためにコロンビア大学院に学びます。

世界政府の組織とシステムを研究しながらも、人々の心から「戦争を引き起こす憎み争う気持ち」を無くすことはできないか?と考えるようになります。

やがて、人類の平和には「正しい食」<マクロビオティック食>が必要であると悟り、アメリカ・ボストンを拠点にマクロビオティック食の研究・教育・普及活動をはじめました。


久司が開発した「マクロビオティック食のプログラム」は1日の総カロリーのうち、未精白穀類(玄米などのごはんとか)から50〜60%、野菜から25〜30%、残りを豆類・海藻類・スープなどで、バランス良く摂れるようにデザインされています。
(これを、マクロビの基本食といいます)
また肉類と一部の野菜(茄子科の植物など極陰性のもの)を避け、大豆摂取を奨励するものでした。

この<マクロビオティック食のプログラム>が、血圧とコレステロール値を改善すること、エイズ患者の免疫力の改善に効果のあることが研究機関から次々に報告され、医学会から大きな注目を浴びます。
現在、全米だけで300万人のマクロビ実践者がいると言われ、ガンの代替治療として最も有名な食事プログラムです。

久司先生は普及活動にも力を入れていました。
80年代には「クシ・インスティテュート」で研修した数千名が世界40カ国にマクロビオティックを展開。1995年には世界30カ国にある高級ホテル「リッツ・カールトン」が<クシ・ヘルスメニュー>を導入。現在、久司財団、イーストウエスト財団、財団法人ワン・ピースフル・ワールドのそれぞれ会長を務めています。

また、久司先生がマクロビオティックについて書いた著書(マクロビオティック健康法(The Book of Macrobiotic)など)は70冊以上にのぼります。
「ミチオ・クシはアメリカの食生活、代替医療、健康法に多大な影響を与え、アメリカの歴史に大きな潮流を作った」と評価され、アメリカ国立博物館スミソニアンにその文献および記録物が展示・保存されることになりました。

 こうして日本の伝統的な「食養生」から生まれた<マクロビオティック>は世界中に受け継がれていきます。

そして世界から日本へ。
マクロビオティックは新たなムーブメントとして、次の時代の潮流となっていくことでしょう。 

引用/参考文献
久司道夫の略歴


マクロビはじめて物語・シリーズ
マクロビはじめて物語 1) 石塚左玄 
マクロビはじめて物語 2) 桜沢如一 
マクロビはじめて物語 3) 久司道夫 

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